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《氷結界の巫女》 効果モンスター 星5/水属性/魔法使い族/ATK1450/DEF1300 このカードは手札から特殊召喚することができる。その場合、相手はデッキからカードを1枚ドローする。 この方法で特殊召喚されたこのカードはシンクロ素材にできない。
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キャラクター名 水の巫女しるふぃPスキル:愛情 :厨房度 : ref ランカークラス Class キルクラス Class デット数 所属部隊名 名言 勝ち馬属性 戦闘スタイル 総評 本人への要望 本人より デッドランカーは頂いた
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キャラクター名 風の巫女しるふぃPスキル:愛情 :厨房度 : ref ランカークラス Class キルクラス Class デット数 所属部隊名 名言 勝ち馬属性 戦闘スタイル 総評 本人への要望 本人より デッドランカーは頂いた
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727 名前: ◆Neko./AmS6[sage saga] 投稿日:2011/10/02(日) 01 43 53.03 ID 0mQJ8Nn9o [2/5] 神無月―― いにしえより十月のことを別名で神無月と言う。 全国津々浦々の神様が縁結びの会議を開くために出雲へ集まるそうだ。 だから出雲の他のところじゃ神様が留守になるらしい。 俺と黒猫を結びつけた神様も、今頃は出雲へ向かっている頃かもしれん。 今更文句を言ったところで仕方のないことだが、こうもアッサリと縁が切れたんじゃ 適当に結びやがったんじゃねえかと疑いたくもなる。 もっと丈夫な何かで、一度結んだら二度と解けないような…… 「たとえば手錠とかさ……」 「えいっ!」 「痛っ! あにすんだよっ」 秋晴れの空の下、他愛もない妄想に耽っている俺の足に激痛が走った。 驚いて辺りを振り返ってみると、そこにはラブリーマイエンジェルあやせたん……。 「何でこんなところにあやせがいるんだよ」 「それはわたしの台詞です、ロリコンのお兄さん。 どうしてお兄さんが幼稚園の運動会を観戦してるんです。 彼女に振られて、一気に守備範囲を幼稚園児にまで拡大したんですか?」 「俺はロリコンじゃねーし、つーか、幼稚園児じゃペドになっちまうだろうが」 俺がロリコンなのかペドなのか、それともギリギリでセーフなのかで小一時間。 「……なあ、この不毛な議論をいつまで続けるつもりだ?」 「お兄さんがなぜ幼稚園児の父兄に交じって運動会を見ていたのか、 わたしが納得するよう正直に話してくれるまでです」 あやせの目を見れば正直に話すしか俺が助かる望みはないようだった。 なぜならあやせは防犯ベルの紐を指でつまみ、今にも引き抜こうとしていたからな。 俺は静かな場所で話したいと思い、あやせをいつもの公園へと促した。 728 名前: ◆Neko./AmS6[sage saga] 投稿日:2011/10/02(日) 01 44 28.44 ID 0mQJ8Nn9o [3/5] 「……そういうことだったんですか。 でも、それならそうとおっしゃってくれればよかったじゃないですか」 演技の欠片もない、何の誇張もない淡々とした俺の説明にあやせは納得した。 そして何か物思いに耽るように口を閉ざすと、寂しそうに俯いた。 「……何だか年上の兄妹がいるっていいですね。 自分の小さかったときのことを憶えていてくれるなんて、ちょっぴり妬けちゃいます。 わたしにもお兄さんかお姉さんがいてくれたら……」 明るい笑顔が印象的なあやせには珍しい寂しげな表情。 こんな時、俺はどうすりゃいいんだ? 適当なことを言って誤魔化しても、余計あやせを傷付けちまうだろうし……。 「わたしって馬鹿みたいですよね……。 親友のお兄さんなのに、まるで自分のお兄さんのように我がまま言ってこき使ったり…… 理不尽にも叩いたり蹴ったり……今まで、本当に申し訳ありませんでした」 あやせのような一人っ子の寂しさを俺は知らない。 桐乃のような生意気な妹でも、ときには満更捨てたもんじゃねえなと思うこともあるし、 かと言って煩わしいと思ったことも一度や二度じゃきかない。 しかし、それもこれもあやせから見れば贅沢な悩みなのかもしれん。 「もし、生まれ変わることがあるなら……わたしは、お兄さんの妹に生まれ変わりたい。 いっぱい我がまま言って、いっぱい甘えて……えーと、それから……」 兄妹のいないあやせにとって、兄妹に対する思いも一層なのかもな。 照れて顔を真っ赤にしながらあやせは『えーと、えーと……』と繰り返す。 「あ、そうだ。……心が折れそうになったときは、ポン! と頭に手を置いてもらいたい。 そうしてもらえたら、まだ頑張れそうな気がする――あっ、ちゃんと頑張れたときもですよ」 「すまねぇけど、俺はあやせの兄貴になるのだけは勘弁してもらいてぇな」 あやせの顔が、一瞬にして狼狽の表情に変わった。 729 名前: ◆Neko./AmS6[sage saga] 投稿日:2011/10/02(日) 01 45 08.12 ID 0mQJ8Nn9o [4/5] 「……調子に乗ってしまってすみませんでした。 わたしみたいな女の子のお兄さんなんて、誰だってなりたくないですよね」 唇を噛み締め、今にも泣き出しそうなあやせ。 別に、俺はそういう意味で言ったんじゃねえんだけど…… 「なぁあやせ、誤解の無いようによく聞いてくれな。 俺が兄貴だったら、俺はおまえのことを四六時中考えてる変態兄貴になっちまう。 今だってシスコンだの何だのって言われてんのに、あやせが俺の妹なら…… これ以上は言わせねぇでくれ、恥ずかしい!」 あやせの顔から狼狽の色は消えたが、その瞳から光彩も一緒に消えた。 「今でも十分に変態のお兄さんだと思っていますけど…… まさか、桐乃に対してもいやらしい目を向けてるんじゃないんですか? もし桐乃に手を出したりしたら、速攻でぶち殺しますよっ!」 うん、よしよし、そうこなくちゃいつものあやせじゃねぇよ。 やっぱ、あやせは普段の笑顔のときと、俺を罵ってるときが一番輝いてるよ。 何とか妙な雰囲気からは抜け出せたが、しかし解決ってわけじゃねえ。 「あやせ、俺がおまえの実の兄貴になることは現実的にも不可能だ。 そこで一つの解決策を思いついたんだが……」 「わたしがお兄さんの彼女になるなんて太陽が西から昇るよりあり得ないことですが、 一体どんな解決策を思いついたんでしょうか?」 「――ちょっと待ってくれ、もう一度俺の解決策を自己検証してみっから」 おまえは超能力者かっつーの。 どう考えても無理の無い良策だと思ったけど、先手を打たれちまったら仕方がない。 でも、あやせが俺の彼女になってくれれば四方八方丸く収まるじゃねえか。 あやせは兄貴が欲しい、俺はあやせが欲しい……人間、ときには妥協が必要なんだよ。 「あの……お兄さん、それじゃあわたしのほうから提案してもいいですか?」 730 名前: ◆Neko./AmS6[sage saga] 投稿日:2011/10/02(日) 01 45 57.03 ID 0mQJ8Nn9o [5/5] あやせは俺から目を逸らすと、ゆっくりとその提案とやらを話し始めた。 「わたしがお兄さんの彼女になることは出来ません。 あっ、でもでも、嫌いだとかいうんじゃありませんから誤解しないでください。 わたしはまだ中学生だし、男の人とお付き合いするのはまだ早いと思うし……」 「無理しなくてもいいって、俺のことを嫌いじゃないって言ってくれただけで十分だから」 一向に話が進まねぇな。 俺だってあやせが彼女になってくれるなんて本気で思っちゃいねえし、 あやせのようないいヤツには、俺なんかより相応しい彼氏がいつかは現れるだろうしな。 こうして悩み事を話してくれるだけで、俺にしてみれば十分に贅沢なもんさ。 「お兄さんそうじゃなくて、わたしが言いたいことは……」 言いよどむあやせの口が再び開かれたとき、俺はこの日を一生忘れないと心に誓った。 俺の目を真っ直ぐに見据え、はっきりとした口調であやせは俺に言った。 「……お友達から始めさせてください。 親友のお兄さんとしてではなく、わたし自身の仲のいいお友達として……。 呼び方は……今までどおり、お兄さんになってしまいますけど」 「そっか、そういうことなら俺も……今までどおりあやせって呼ぶわ。 これからもよろしくな、あやせ」 「はいっ、わたしこそよろしくお願いします、お兄さん」 いにしえより十月のことを別名で神無月と言う。 全国津々浦々の神様が縁結びの会議を開くために出雲へ集まるそうだ。 当然のように俺の地元の神様も留守ってことだろう。 俺は秋晴れの空の下、西の空に向かって叫びたい気持ちだった。 おいっ! 疫病神! 二度と地元へ帰って来んなっ――てな。 (完)
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北沢志保「名前と嫉妬と独占欲」 執筆開始日時 2018/07/11 元スレURL http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531316270/ 概要 百合 地の文あり タイトルは志保だけど視点は七尾百合子 それでも良ければお付き合いください タグ ^七尾百合子 ^北沢志保 ^最上静香 まとめサイト あやめ2nd えすえすゲー速報 ポチッとSS!! SSまとめ SSでレッツゴー SS宝庫~みんなの暇つぶし~ SSびより SS 森きのこ! SS★STATION SS2chLog wiki内他頁検索用 ミリオンライブ 七尾百合子 恋愛 百合
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涼宮ハルヒの明日の続編です。 「……と言う小説を執筆する予定。許可を」 って、おぉい!!!ちょっと待ってくれ、長門!! なんで俺が死ななきゃならんのか、きちんと詳しく事細かに説明してくれ!! 「…物語の展開上の必然。 あなたが死んでくれた方が読者の共感を呼び易く、好都合」 俺が死んでくれた方が好都合ってドサクサに紛れて 結構、酷い事を言っちゃってますよ、長門さん…。 「…そう」 『…そう』じゃねぇ!!しかも、なんで皆の名前は若干、変わってるのに 俺だけ『キョン』のまんまなんだよ…ハルヒはハルヒで… 「ちょっとこれ、何なのよ!?有希!! 別にキョンがどうなろうとそこは構わないとして…」 いやいやいや、ハルヒ!どうでもよくはないだろ?そこは!! 「なんで私とキョンなんかがこんなちょ、ちょっと… 微妙な、変な感じの関係になっちゃってんのよ!?」 「…大丈夫。問題は無い。皆、認知しているから」 何を!? 長門は不思議そうに首を傾げている。 「…駄目?」 「駄目っ!!」 俺とハルヒ、2人同時に駄目出しを受けて却下された為だろうか、 長門が少しいじけているように見えるのは気のせいか。 長門が椅子に座る瞬間に 「…有機生命体の死の概念が理解出来ない」 と、ぽつりと呟いた台詞が耳を離れない… 怖いよ…長門、お前が言うと冗談に聞こえないから…。 そう、俺達は次の文芸部の会誌に載せる作品作りの為、 文芸部員として、冬休みを返上して『編集長・涼宮ハルヒ』のもと、 それぞれの作品の企画作りを遂行している。 例のごとく、それぞれの課題をくじ引きで決めたのだが、 今回の長門は多くは甘酸っぱさとほろ苦さをふんだんてんこ盛りに兼ね備えた 青春群像劇ものを引き当てたのだが…長門にとっては苦手なジャンルなのだろう、 何故、あんなストーリーになっちまったのかは俺には理解しかねる。 「長門さんの作品、そんなに悪いようには思えませんが…」 古泉はニヤニヤしながら俺の顔を見ている。何だよ? 「そういうお前はどうなんだ?古泉。ちったぁマシな作品は出来そうなのか?」 「えぇ、去年のあなたの恋愛小説には負けられませんからね」 そりゃ嫌みか? 「推理小説ですからね、トリックの発想次第なのですが…」 そりゃ理系のお前さんらしい実に論理的な作品になりそうだ。 朝比奈さんは受験の為、今回の企画作りには参加していないのだが、 1年前からハマっていたのか、もうすでに童話の作品を書き溜めているらしく、 「自信作を置いておきますので皆さんで読んでみて下さ~い♪」 と、机の上にアルプス山脈の如く、積み上げていった。 しかも、イラスト付きらしい。 「さすが我がSOS団のマスコットキャラ。萌えツボを心得た仕上がりだわ」 と、編集長は妙な唸り声を上げている。 その唸り声を上げている当の編集長、ハルヒは 当初の割り振りでは社会悪に迫るノンフィクション作品だったのだが、 電波なSFものになったり、悪の秘密結社と闘うヒーローものになったり、 いつも書く度に脱線していってる。ハルヒ曰く、 「これくらい飛んでる設定の方が面白いじゃない!!」 と言う意見らしい。 俺はと言うと、今年もどうやら恋愛小説を書かなければいけないみたいだ… しかし、何も思い浮かばん!!そして、眠い!! これはピンチだ…恋愛ものなんて去年でほとんど出尽くした感がある…。 それこそ、健全健康たる男子高校生が日夜、頭に浮かんでは消える 妄想をそのまま書くという手もあるが、そんな事をした日にゃ 二度とこの学校には顔を出せなくなる。 そして、恐らく学校中の女性と口を聞くどころか 相手にもしてもらえなくなるだろう。 そうなっちまったら俺の高校生活はまさに閉鎖空間だ。 その時、携帯が震えた。メールみたいだ。 From:佐々木 タイトル:無題 本文:やぁ、キョン。今夜、時間はあるかい? まぁ、キョンは頼み事を断れない性格だから きっとOKしてくれるんだろうけどさ。 場所はいつもの公園に8時だ。 もし、涼宮さんと何か用事があるのなら 僕に遠慮はしないでくれたまえ。 断ってもらっても構わないよ。 ハルヒ?別に今日はこの後、用事も無いし、まぁ佐々木だから別に良いだろ… 俺は軽くOKの返事を出した。 「ちょっとキョン!!あんた、企画もろくに出さないで 何、携帯いじってサボってんのよ!?」 編集長の怒鳴り声が耳をつんざく。 「いや、サボってる訳じゃなくてな、 今年も恋愛もので正直、何のアイデアも思い浮かばないんだよ… そんなに経験豊富という訳でもないしな」 ハルヒが俺の顔をジッと睨みつけてきている。 何をそんなにジッと見ているんだ?俺の顔に何か付いてるのか? 「本当にそうだとしたらあんた、寂しい青春送ってんのね」 放っといてくれ。 「そういうハルヒは何かアイデア浮かんだのか?」 「私はノーベル文学賞も狙えるくらいの現代社会の暗部にメスを入れた 一大スペクタクルな社会派傑作になる予定よ!!」 「予定って事はハルヒもまだ何も思い浮かんでないんだな?」 グッと唇を尖らせたハルヒの顔を見て、つい悪戯心が芽生えて、 皮肉たっぷりに溜息をついてやった。 「まぁ、編集長には期待してるよ」 「フンッ!!」 ハルヒはそっぽを向いた。 「ところでキョン、今夜、暇?」 ハルヒは腕を組んで見下ろしている。 「どうした?」 「どうしたもこうしたもないでしょ!?あんたが何も思い浮かばないって言うから 本屋にでも回って団長としてネタ探しに付き合ってあげんのよ!! 何か資料かヒントでもあったら参考になるでしょ!?」 古泉はニヤニヤと笑っている。何がおかしいんだ? 「い、いや、今夜はちょっと…」 そう断ると、その瞬間ハルヒの顔に暗い影が差した。 古泉にも強い視線を投げ掛けられた気がする。 でもな、ちょっと待ってくれ。今回はちゃんと先約があるんだ。 確かにハルヒのご機嫌を損ねると世界がとんでもない事態に巻き込まれる という事はこれまでの色々な騒動のお陰で十二分に承知しているつもりだ。 だが、それでハルヒの全てを優先する訳にはいくまい。 佐々木にも一度OKを出してやっぱダメと言うのはあまりにも身勝手な行為だ。 ハルヒを守る為に他の誰かを傷つけるというのはそれは人として違うだろう? 要は順番、順序の問題だ。 「まぁ、明日なら大丈夫だけどハルヒはどうだ?」 「あんた、自分の都合に合わせて私に命令する気!?」 ハルヒはいつも俺にそうしてるじゃないか… 「じゃあ、明日でも良いわよ!!その代わり、ろくなアイデア出ないようなら 正月返上で合宿するからね!!」 何でだよ… 結局、その日は何も思い浮かぶ事なく、長門の本日終了の合図で解散となった。 冬は陽が落ちるのが早い。 暗い坂道を4人でトボトボと歩いていた。 そういや、佐々木の用事って何なんだろうな? しばらく音沙汰なかったと思ったら突然、メール寄越したり、 また何か厄介な問題を引っ張って来るんじゃなかろうな… 古泉は俺に何か言いたげな顔をしているが…何だよ? 「では、僕らはこのへんで」 古泉と長門は去って行った。 ハルヒと2人でボーッと道を歩いている。 今日のハルヒは大人しい。 と言うか、さっきから一言も口を聞いていない。 「どうした?」 ハルヒの顔を見ようとしても日が沈んで暗いのと 髪の毛で顔が隠れていてよく見えない。 「…何が?」 「今日は随分と大人しいじゃないか?」 「うっさいわね…別に良いでしょ」 「…そうか」 気まずい沈黙が流れる。 「…私、帰る」 ハルヒはそう言うといつもと違う道を曲がっていった。 理由は分からんが多分、閉鎖空間発生なんだろうな。お疲れ、古泉…。 一度家に帰って夕飯を食べてから行こうかどうか迷う微妙な時間だった。 今日は雪で路面が凍っていたので自転車には乗ってきていない。 まぁ、飯は後で良いか。 そんな事を考えながら1人で歩くと白い息が身も心も冷やしていく。 そう言えば、1人で歩いたのって久し振りな気がする。 いつもハルヒやSOS団の誰かと一緒にいた。 SOS団の仲間と過ごした時間の濃密さを感じる。 少し早いかと思いつつ、佐々木と俺の家のちょうど中間に位置する 公園へと辿り着いた。 中学生の頃はよくここで色々な取り留めの無い話をしながら時間を潰していた。 「キョン!」 30分前だと言うのに佐々木はもう公園のベンチに座っていた。 「早いな、お前、いつからここにいたんだ?風邪引くぞ」 「くっくっ、大した時間ではないさ。僕に無用な気遣いはしないでくれたまえ」 「今日は1人か?」 あのやたらムカつく未来人や敵意むき出しの超能力者、 会話不能な幽霊みたいな宇宙人がいたらうんざりする所だ。 「おや?僕一人ではご不満かい?」 「いや、むしろお前だけの方が良い」 佐々木はニッコリと笑った。 「まるでプロポーズでも受けるみたいではないか?」 「馬鹿、からかうな」 それから佐々木と他愛の無い話をした。 別になんて事はない、お互いに期末テストはどうだっただの クリスマスはどうしただの、今日はこんな事をやってあんな事があった、 中学時代の想い出、大した話はない、 久し振りにあった旧友と昔に戻ったようなリラックスした笑い話をしていた。 ふと会話が途切れた瞬間に切り出してみた。 「今日はどうした?」 いつも強く俺を見据えて来る佐々木が珍しく俺から目を逸らした。 「さて、どうしたんだろうね、僕は」 俺達はこんな真冬の公園で禅問答をしにきたのか? 「これを気紛れとでも言うのだろうか?久し振りにキョンと話をしたくなったのさ」 「まぁ、そりゃ別に構わんが…悩みやストレスがあるなら 抱えずにどっかに出した方が精神衛生上よろしいと昔、言ってたのはお前だぞ」 「キョンは鈍感な割には時々、一周遅れで核心を突いてくるから面白い」 佐々木はサバサバしているようで意外と一人で悩みを抱えるタイプだからな… 「ところでキョンには悩みなんてものはないのかい?」 俺?俺にはそうだな…まぁ、色々とあるっちゃあるが… とりあえず目先のものとしては、 「恋愛小説のアイデアが思い浮かばない」 なんて佐々木に相談しても仕方が無いな…こいつもハルヒ同様、 『恋愛感情なんてものは精神病の一種』主義者だからな。 「くっくっ…なんだい?それは。君は時々、突拍子も無い事を言い出すから 本当にいつも予想の範疇を超えているよ」 やっぱり言うんじゃなかった…俺は日記にポエム書いてる夢見る乙女かよ。 「まぁ、聞いてくれたまえ。橘京子って覚えているかい?」 あぁ、あの佐々木の傍にいる面倒臭そうな超能力者だな。 「彼女がね、ここ最近、以前にも増して煩くってね。 涼宮さんの持つ世界を改変させる力は本来、僕が持つべきものだ、 世界をあるべき姿にしなければならないと、こう僕の耳元で急き立てるのさ」 「あぁ」 「僕としては正直、そんなものはどうでも良い瑣末な事柄と認識しているのだが、 彼女は僕のそういう姿勢や態度も含めて色々とご不満があるらしい」 ハルヒみたいな力を手に入れたらそれはそれで 周りの人間も色々と大変なんだがな…。 「そして、キョン、君にもね」 「俺?」 「橘さんにとってキョンは涼宮さん側についてる人間としての敵、そして女の敵らしい」 女の敵って…俺は女性にそんな酷い事をした覚えはないのだが… 「くっくっ、呆れているのかい?僕も驚いたがね。 キョンにはそんな女の敵だなんて言われるような記憶も自覚もないという表情だね」 当たり前だ、まともに会話もした事のないような女に あんたは女の敵だと言われてもこちらとしてはリアクションの取りようもない。 「まぁ、キョンが女性をそんな手篭めに出来るような技術と精神構造を 持ち合わせているような人間ではないと言う事は僕もよく理解しているつもりだがね」 褒められてんのか、けなされてんのか、よく分からん… 「橘さんは僕に世界を自分の思い通りに変えたくはないのかと散々、講釈してくる。 それは僕だって世界に不満が無い訳ではない。人並みの欲望はあるつもりだ。 しかし、だからと言ってそれとこれとは別の話だ。 キョンの意思に反してまで君を巻き込むのは僕の意図する所ではないからね」 俺の意思? 「その力を得る為にはキョン、君の協力も必要なんだとさ」 協力っつってもなぁ… 「だから、橘さんは僕にキョンの意思を確かめてきてくれと、こう頼んできた訳さ」 「俺の意思を確かめるってどういう意味だ?大体、佐々木。 よくそんな面倒な話に付き合ってるな、以前のお前なら考えられん」 佐々木は少し含みのある微笑を向けてきた。 「僕にも少々、興味深い事柄だったものでね」 「で、その俺の意思を確かめたら大人しくなってくれるのか?」 「どうかな?それは未確認だった」 やれやれ… 「で、その橘さんとやらはこの地球の半分を埋め尽くす全人類の 半分を占める女の敵であるこの俺に一体全体、何をして欲しいんだ?」 佐々木は微笑を崩さずにジッとこちらを見据えている。 「僕とキョンに恋仲になって欲しいんだとさ」 は??? 「まぁ、所謂、恋愛関係というやつだね。驚いたかい?」 いやいやいや…何を言い出すんだ、こいつは。 あの面倒なとんちき超能力者、佐々木に何か吹き込むにせよ、勘違いも甚だしいぞ。 「くっくっ、鳩がバズーカ砲喰らったみたいな顔をしているね」 バズーカどころか大陸間弾頭ミサイルが顔面に直撃したような威力だ… 要は俺と佐々木に、その、なんだ…付き合えって言ってる訳だろ? そんな事、これまで考えもしなかった…。 大体、そんな事になってハルヒが何と言うか……いや、ハルヒは関係ないだろ! いや、関係あるのか?やばい…混乱してきた…頭の中がパニックで暴発しそうだ… 「お前は以前、『恋愛なんて精神病だ』なんて言ってなかったか?」 「くっくっ、ねぇキョン」 「…何だ?」 「今日、涼宮さんは非常に不機嫌ではなかったかい?」 な、なんで知ってるんだ!? 「やはり正解だね」 佐々木はパズルを解いた子供のような笑顔で笑っている。 「キョンは鈍感ではあるけど、その反面、素直で誠実だからね」 佐々木は自分の鼻を人差し指で差している。 「鼻の膨らみを見ればキョンが何を考えてるのかおおよその見当は付くのさ、 しばらく付き合えばね。 キョンは嘘はつけない、ついてもすぐにバレてしまうタイプなのだよ」 そ、そうだったのか…これからは気を付けよう…。 「くっくっ、涼宮さんも苦労している事だろう。なんせ相手は鈍いを通り越して、 ただ何も考えちゃいないだけなんだからさ」 どういう意味だ?ともかく、また一つデッカい悩みが増えちまった… 「それとね…『恋愛なんて精神病』って言葉には様々な意味合いが込められているのさ」 そんな雁字搦めの糸のパズルみたいな謎解きを一気に俺に与えないでくれ… 問題は一つずつしか解決出来ない性分なんだ…。 「今日の僕からの話はまぁ、そんな所さ。あぁ、あと返事はいつでも構わないよ。 取り急ぐ問題でもないしね、じっくり考えてくれたまえ」 佐々木は立ち上がりながら俺に笑いかけている。 「あとさっきキョンが言ってた恋愛小説、僕の事でも書けば良いのではないのかい?」 そう言いながら佐々木はくるりと背を向けて灯りも暗い夜の公園を歩き出した。 佐々木を家まで送っていくまでの道すがら、結局、大した会話もなかった。 帰宅しても夕飯を食べる気力すら起きない…どうせ飯も喉を通らないだろう。 ベッドに突っ伏して佐々木の言葉を思い出していた。 あいつはいつから俺にそんな感情を抱いていたんだ? つい最近になってか?いや、中学の頃からずっとだったんだろうか? 「キョンく~ん♪」 なんだ?我が妹よ、はさみでも借りに来たのか? あと、お兄ちゃんの部屋に入る前にはちゃんとノックをしなさい! 部屋の中で何やってるか分かんないでしょうが!? トラウマになって兄妹仲が壊れちゃうかもしれないぞ!! 「キョンくん、恋煩い?」 なんでそんな一発で核心を突いてくるんだよ… 「キョンくんがご飯食べないのなんて珍しいもんね、何だったら私が相談に乗るよ♪」 小学生に恋愛相談、持ちかけてもな… 「大丈夫、ちょっと風邪気味なだけだ」 妹は首を傾げている。 「ふ~ん…やっぱり恋煩いなんだね♪」 あ、しまった…鼻か… 「パパとママには風邪って事にしといたげるよ♪高校生!」 やれやれ… そうだ。ここはとりあえず明日、誰かに相談しよう、そうしよう。 「おや?珍しいですね?それで僕に相談事とは何でしょうか?」 真っ先にこの古泉の顔しか思い浮かばなかった俺の人間関係はどうなんだろうか? 谷口は論外、国木田という手もあるが、問題は恋愛の話だけじゃないからな。 それに不本意だが、古泉は無駄にモテる、女の扱いには慣れていそうだ。 良い答えを出してくれそうな気がする。 冬休みの学校は静かで昼時と言えども誰もいない。 「昨日は大変だったのか?」 昨日のハルヒはえらい不機嫌だったからな。 「いえ、それほどではありませんでしたよ」 そうか、そりゃ良かった。 「ところで古泉…」 「色恋沙汰ですか…」 まだ何も言ってないぞ!! 「まぁ、付き合いも長くなってきましたからね、大体分かりますよ」 これも鼻か?俺の鼻は一体、どうなってるんだ? 俺は事の顛末を古泉に語った。古泉は意味ありげに頷いている。 「それは……実に複雑且つ、重大な問題ですね」 そうなんだよ…俺にとっちゃ世界中の知恵の輪を全て絡み合わせたような問題だ。 「…あなたはどうしたいんですか?」 え?俺? 「機関の人間としての僕は涼宮さんを選んでもらいたいとは思います。 勿論、同じSOS団の仲間としてもね。 しかし、あなたの友人としての僕はそこまで強制したくはありません。 あなたの想いまで無理矢理、ねじ曲げたりはしたくありませんから。 あなたがどちらを選ぶか、そう、どちらに女性としての魅力を感じるか、 問題はそこですね。 自分の想いに素直になるしかありませんし、逃げる事も出来ません。 あなた自身が答えを出すしかないでしょう」 古泉に相談料として自販機でコーヒーを奢っていると テンションの高い声が降り掛かってきた。 「おんや~!お二人さん、何やってんだい!?冬休みにまでラブラブっさね!」 変な誤解をされるような事を大声で言わないで下さい、鶴屋さん…。 「SOS団の合宿ですね♪お二人でお昼ですか~?」 あなたのそのプリティーなオーラは霜の降りた中庭も 全て溶かしてたんぽぽ咲かせちゃいますよ、朝比奈さん♪ 「それでは僕はこのへんで」 古泉は軽く会釈をして一人、部室棟へと向かっていった。 「朝比奈さんと鶴屋さんは今日はどうなさったんですか?」 「今日はクラスメイトの皆で集まって受験のお勉強してたんです♪」 鶴屋さんが俺の肩に手を掛けてきた。 「ハッハ~ン…キョン君、恋の悩みだね!」 またか!?鼻!! 「とうとう付き合う事になったのかい!?それともこれから告白!? どっちからにょろ!?告白するの!?したの!?されたの!?」 滅茶苦茶、興味本位ですね…鶴屋さん。 「やっぱりそこは男の子からですよね~♪」 いいえ、女性からでした。 そうだ、女性ならではの視点から、というのもあるな…相談してみるか。 二人に相談すると、さっきまでハイテンションとは打って変わり、 予想以上に複雑な物凄く重~い空気になった…。 何なんだ、これは一体? 「キョン君、それは酷いっさ…重過ぎるにょろ… 受験勉強に悪影響っさ…大学受験に失敗したらキョンくんのせいにょろよ?」 こんなに沈んだ鶴屋さんは初めてだ…。 「涼宮さんも佐々木さんも可哀想…キョンくんがこれまでずっと はっきりしない態度のままでいたからどちらかが傷つく事態になったんです。 2人とも純粋な想いなのに…キョンくん、最低です…」 俺も悩んでるんだが…女性の視点からすると俺の自業自得なのか? まさか朝比奈さんに最低とまで言われるとは…またちょっと泣きそうだ…。 「ともかく…もうこれは覚悟決めるしかないっさ」 「そうですね、曖昧なままだとまた同じような事が起こるでしょうし、 キョンくんの為にもならないですからね」 朝比奈さんと鶴屋さん、2人の眼光が野獣のように鋭く光っている。 「さぁ、キョンくんはどちらを選ぶにょろ…?」 「お二人のうちのどちらをキョンくんは選ぶんですか?」 あ…いや…その… 「どっち!!」 2人の叫び声が最後の審判を求めてきた。 ちゃんと答えははっきりさせますと、何とか2人の追及の逃れて、 部室に戻ると朝までは特に変わりのなかったハルヒは 昼休みを挟んで全く別人のように思いっきり俺を睨み据えて 噛み付いてきそうな勢いで座っていた。 「どうしたんだ?ハルヒ」 ハルヒは無言のまま、ダークでヘヴィーな邪悪の化身のようなオーラをまき散らしている。 何だ?俺、何かしたか?とりあえずここはあまり話し掛けない方が良さそうだが…。 「すみません…ちょっと急なバイトが入ってしまったようで」 古泉は俺をチラッと見るとそのまま部室をあとにした。 長門は淡々と小説を書いている。 ほとんど、このダークハルヒと二人っきりの空間に取り残されているようなもんだ…。 気まずい…こんな空気の中で小説を書くなんざ、とてもじゃないが無理だ… クリエイティヴなアイデアが思い浮かぶ空間とは思えない…。 その時、ハルヒがおもむろに立ち上がった。部室を出て行くようだ。 「おい、ハルヒ。どこ行くんだ?」 無神経に声を掛けた俺の失敗だった。 ハルヒは足を止め、恐ろしくドスの利いた低い声で 「…どこに行こうが私の勝手でしょうが」 と、睨みつけてきた。 メデューサに睨まれた俺はその場で石になった。 部室の扉が吹っ飛んで壊れそうな勢いで閉まった。 長門がこちらを見つめている。 「…行って」 追い掛けろって事か? 長門は無言で首を縦に振った。 追い掛けろってな…核弾頭の嵐の中に素っ裸で飛び込むようなもんだぞ…。 「…早く」 やれやれ…分かったよ…。 「おい!ハルヒ!」 ハルヒは走るのも速ければ歩くのも速い。 ハルヒの肩を掴むとようやく立ち止まってくれた。 「おい、ハルヒ。お前さっきから急にどうしたんだよ?」 「…離して」 ハルヒは振り返りもせずに答えた。 「いや、離せって、ハルヒ。いきなり理由もなく、どうしたんだ?体調でも…」 「…さっき、お昼ご飯買いに外に出た時に校門で橘さんって人と会った」 げ!? 「あの佐々木さんの知り合いでしょ?全部聞いた…」 「いや、だから、あれはだな……」 えぇ~っと…何をどこからどこまで話せば良いんだ? その時、ハルヒは肩に置いてある俺の手を取った。 殴られるか!?と、身構えると意外にもハルヒは俺の手をそっと下ろした。 「…ううん、大丈夫。キョンは何も言わなくても良いの…」 そういうハルヒの細い肩は震えていた。 「どうしちゃったんだろう?さっきから変だよね、私…。 …佐々木さんとキョンは昔からの付き合いでお互いに凄く分かり合ってるから …ひょっとして私、それが悔しいのかな?でもちょっと寂しかったり、悲しかったり… 自分でも怒りたいのか、泣きたいのか、よく分かんないの……」 ハルヒは俯いたまま、聞いた事もないような、か細い声を出している。 「…ごめんね、キョン。訳の分からない事ばかり言っちゃって」 そう言いながらハルヒは振り向き、俺にいつもの太陽のような笑顔を向けてきた。 「佐々木さんとキョンならお似合いだと思うわ! だから、あんたの勝手で好きなようにどこへなりとも行きなさい!! いつもみたいにボーッとしてたら捨てられちゃうわよ!」 ハルヒはそう言い残すとどこかへ走り去って行った… SOS団の皆で楽しい事をしている時に見せるような いつものハルヒの満面の笑みが余計に俺の心に突き刺さった――― もう答えは決まっていたのかもしれない… 自分の中ではもう分かっていた事なのに友達以上恋人未満の楽な関係に満足していた。 ハルヒに対しても…佐々木に対しても… 「やぁ、キョン」 佐々木は冬休みだからだろう、連絡するとすぐに出てきた。 駅前は師走の忙しさに賑わっている。 「ひょっとして昨日の答えかい?キョンにしては珍しく問題を解くのが早いね」 あぁ、難解極まり無い大問題だったけどな。 「まぁ、僕もあれから色々考えたのさ。他人の意見を鵜呑みにして 自らの考察を怠るのは進歩を止めると言う事に繋がるからね」 考察の結果はどんなもんが出たんだ? 「きっと僕はね、嫉妬していたのさ、涼宮さんにね」 嫉妬? 「僕の中学時代はね、キョン、君との時代だと言っても過言ではない。 それほど君とは長く濃密な時間を過ごしてきたからね」 まぁ、それは俺もそうだからな。 「しかし、その時間はあくまで過去のものにしか過ぎないのさ。 人は想い出に浸るだけでは進歩はない。常に今を生き、未来へと歩を進めなければね」 佐々木の髪が風で舞い上がる。 「キョンにとって、僕との時間が過去とするならば、現在は涼宮さんとの時間。 そして現在は必然的に未来へと繋がっている。僕との時間は未来に繋がる事はない。 だからこそ僕は涼宮さんに嫉妬したのさ。そして不本意ながらも橘さんに促され、 涼宮さんの力も含めて、キョン、君を取り戻したい、君の傍にいたいと考えた。 君と僕との時間を過去のものではなく、未来へと繋がる現在の時間として 2人で動かしたいと考えた。 それを恋愛感情と呼ぶべきかどうかは、すまない、まだ考察不足だ。 差し当たってはキョン、君の意見も伺いたい所ではあるがまずは僕の結論から。 やはり僕は君と……」 私は一人、屋上で泣いた。 もうキョンはSOS団には戻って来ないだろう…… こういう時に限って楽しかった想い出ばかりが頭をよぎる…… もうちょっとだけで良いからキョンと一緒にいたかった…… そう思うとまた涙が勝手に溢れ出てきた。 冷たい冬の風に煽られて髪は乱れた。 屋上で泣いていたのはどれくらいの時間なのだろう? キョンを忘れる時間はどれくらいの時間なのだろう? いや、きっと無理だ…どんな形であれ、彼はもう私にとって一番大切な人になっている。 決して彼を忘れる事なんて出来ない… だから、私は何があってもずっとあなたを好きで居続ける… ありがとう、キョン――― 屋上で心を落ち着かせてから部室に戻るとみくるちゃんと古泉君がいた。 うん、よしよし、有希も筆が進んでいるようね。 さっ!どんどん書きましょう!キョン一人分くらい私がどうにかするわ! 今なら物凄い閃きがガンガン湧いてきそうな気がするのよね! 天才的な文学的才能が目覚めたのかしら! 時間たっぷりまで書き上げ、いつものように有希の本を閉じる音を 終了の合図に本日解散!! さっ!今日はもう暗いから皆で帰りましょう! 「あんた、ここで何やってんのよ!?なんでこんな所にいんのよ!?」 入り口の前で立ち尽くしている俺を見たハルヒは埴輪のような顔をして 呆気に取られ驚いていたかと思うと今度は俺に向かって叫んでいる…鼓膜破けるわ… 「何って?会誌に載せる小説の企画を考えなきゃならんだろ?」 ハルヒは顔を歪めて怒鳴り散らしてきた。 「そういう事聞いてんじゃないわよ!? なんであんたがここにいんのかって聞いてんの!?」 あぁ~…もうだからそんな大声出さんでも聞こえてるって…。 「ハルヒがさっき言ったんだろ?勝手にどこへなりとも俺の好きな所へ行けって。 だからここにいるんだよ」 ハルヒは笑ってるのか怒ってるのか顔を歪めているが、 奥の長門といつの間にか部室にいる朝比奈さんと古泉はしたり顔でこちらを見ている。 「佐々木さんは!?」 「あぁ~…佐々木とはどんな形であれ他人に無理強いさせられるような 関係じゃないからな、断ってきた。 と言うか正確には断ろうとして呼び出したんだがな、向こうから 『やはり僕は君とだけはこんな無理強いするような形での関係はごめんだ』と断られた。 告白されて答えも伝えないうちにフラれるなんて、きっとこれはトラウマになるぞ…」 ハルヒはジーッと俺の顔を睨んでいたかと思うと納得したように頷いている。 「どうやら嘘はついていないようね…」 また鼻か…ハルヒまで分かってるとは…一度、俺の鼻がどうなってるのか誰かに聞こう… 「さっ!ハルヒ、行くぞ。」 俺はハルヒの手を取った。ハルヒはびっくりしながらも嬉しそうに笑っている。 「い、行くってどこへ!?」 おいおい、もう忘れたのかよ…。 「昨日、約束しただろ?放課後、一緒に恋愛小説のネタを探しに行こうって!!」 お前とならもっと面白い小説の続きが書けそうだよ―――― The End
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素材DISK086_その他テロップ集L 01月面兎兵器ミーナ OP 1 Lights,Camera.Action! HALCALI【歌詞無→歌詞有】 02剣と魔法と学園モノ。2 TM Dangerous girls スフィア【歌詞無→歌詞有】 03元祖天才バカボンED 2 元祖天才バカボンの春 こおろぎ 73 コロムビアゆりかご会 (1975)【歌詞無→歌詞有】 04幻想魔伝 最遊記OP 2 STILL TIME 徳山秀典【2000】【歌詞無→歌詞有】 05護くんに女神の祝福を!OP 1 MA・MO・RU! 富田麻帆【歌詞無→歌詞有】 06好きなものは好きだからしょうがない!! OP 1 Just a Survivor 鈴木達央【歌詞無→歌詞有】 07紅 kure-nai OP 1 Love Jump 栗林みな実【歌詞無→歌詞有】【2008】 08荒野の呼び声・・・・・・吠えろバックED 荒野の呼び声 成田賢 【歌詞無→歌詞有】(耳歌詞) 09鋼鉄三国志OP 1 Nostalgia camino【2007】【歌詞無→歌詞有】 10鋼鉄神ジーグ OP 1 STORMBRINGER JAM Project (2007)【歌詞無→歌詞有】 11鋼鉄天使くるみ2式 OP KissからはじまるMiracle(2式) STEEL ANGELS【歌詞無→歌詞有】【2001】 12鋼鉄天使くるみED 1 永遠の鋼鉄天使 STEEL ANGELS(1999)【歌詞無→歌詞有】 13黒執事OP 1 (1) モノクロのキス シド【歌詞無→歌詞有】【2008】 14黒塚 KUROZUKA OP SYSTEMATIC PEOPLE WAGDUG FUTURISTIC UNITY featuring マキシマムザ亮君【歌詞無→歌詞有】【2008】 15今日の5の2 OP 1 ニセモノ Friends コーラス 小林ゆう コーラス 本多陽子【歌詞無→歌詞有】【2008】 16砂沙美☆魔法少女クラブOP 1 Sweet MAGIC MAgical Sweets【歌詞無→歌詞有】 17最終兵器彼女OP 1 恋スル気持チ 谷戸由李亜【歌詞無→歌詞有】 18咲-Saki-ED 1 熱烈歓迎わんだーらんど 植田佳奈 小清水亜美 釘宮理恵 白石涼子 伊藤静【歌詞無→歌詞有】 19子育てクイズ マイエンジェルOP 少女時代 鈴木真仁【歌詞無→歌詞有】 20屍姫 赫 OP Beautiful fighter angela【歌詞無→歌詞有】【2008】 21時空警察ヴェッカーシグナ OP 1 RING 奥井雅美【歌詞無→歌詞有】 22時空戦士スピルバンOP 時空戦士スピルバン 水木一郎【歌詞無→歌詞有】 23耳をすませば IN カントリーロード 本名陽子【歌詞無→歌詞有】 24七人のナナOP Success,success nana×nana(なななな)【歌詞無→歌詞有】【2002】 25実況パワフルプロ野球8OP Little Soldier 米倉千尋【歌詞無→歌詞有】 26実況パワフルプロ野球9OP Tomorrow~未来の翼~ 堀内恵子【歌詞無→歌詞有】 27灼眼のシャナOP 1 緋色の空 川田まみ【歌詞無→歌詞有】 28灼眼のシャナII(Second)OP 1 JOINT 川田まみ (2007)【歌詞無→歌詞有】 29手塚治虫のドン・ドラキュラ 第05話 ED お父さんは吸血鬼 新倉よしみ コロムビアゆりかご会【歌詞無→歌詞有】 30住めば都のコスモス荘~すっとこ大戦ドッコイダー~ OP 1 いつも手の中に サイキックラバー【歌詞無→歌詞有】 31獣神演武-HERO TALES- OP スポット放映 フラッシュバック HIGH and MIGHTY COLOR【歌詞無→歌詞有】【2008】 32純情ロマンチカOP 1 君=花 pigstar【歌詞無→歌詞有】【2008】 33純情ロマンチカ2OP 衝動 pigstar【歌詞無→歌詞有】【2008】 34女神天国OP GET MY WAY 奥井雅美【歌詞無→歌詞有】 35勝負師伝説 哲也OP 1 REACH OUT 和田アキ子 (2000)【歌詞無→歌詞有】 36小さなバイキングビッケOP 1 ビッケは小さなバイキング 栗葉子 ザ・バイキング【歌詞無→歌詞有】 37少女革命ウテナED 1 truth 裕未瑠華(1997)【歌詞無→歌詞有】 38少女革命ウテナED 2 バーチャルスター発生学 上谷麻紀【歌詞無→歌詞有】 39少年陰陽師_OP 1 笑顔の訳 引田香織(2007)【歌詞無→歌詞有】 40新世紀GPX サイバーフォーミュラ 11 OP 1 DREAMER ON THE ROAD ダイナマイト・シゲ【歌詞無→歌詞有】 41新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA OP Identity Crisis CaYOCO【1996】【歌詞無→歌詞有】 42新白雪姫伝説プリーティア OP White Destiny 石田燿子【歌詞無→歌詞有】【2001】 43真・恋姫†無双~乙女大乱~ OP 恋華大乱 奥井雅美【歌詞無→歌詞有】 44神曲奏界ポリフォニカOP 1 Apocrypha eufonius (2007)【歌詞無→歌詞有】 45神無月の巫女OP Re-sublimity KOTOKO【歌詞無→歌詞有】 46神様家族OP Brand New Morning 水橋舞 from 原宿BJガールズ【歌詞無→歌詞有】 47神霊狩 GHOSTHOUND OP ポルターガイスト 小島麻由美 (2007)【歌詞無→歌詞有】 48人間交差点OP 1 REVENGE~未来への誓い~ 片瀬那奈【歌詞無→歌詞有】 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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キャラクター名 地の巫女しるふぃPスキル:愛情 :厨房度 : ref ランカークラス Class キルクラス Class デット数 所属部隊名 名言 勝ち馬属性 戦闘スタイル 総評 本人への要望 本人より デッドランカーは頂いた
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江上 潔(えがみ きよし) 1960年生。サンライズ出身。 和装愛好者の界隈ではかなり有名な人物で、着物関係の本を自費出版したり写真展を開催している活動の幅広い御仁。 紋付袴で登場して小平市成人式を賑わせた「コダレンジャー」の着付けを担当したりも。 フィルモグラフィー 蒼き流星SPTレイズナー(1985) 演出助手 機動戦士ガンダムZZ(1986) 演出 28話 37話 44話 シティーハンター(1987) 絵コンテ・演出 25話 42話 演出 1話 6話 14話 17話 21話 30話 37話 48話 シティーハンター2(1988) 絵コンテ・演出 8話 13話 18話 24話 33話 38話 47話 52話 60話 演出 2話 28話 42話 54話 56話 シティーハンター3(1989) 絵コンテ・演出 2話 8話 12話 演出 5話 シティーハンター百万ドルの陰謀(劇場/1990) 演出 機構警察メタルジャック(1991) チーフディレクター 絵コンテ 31話 37話 シティーハンター91(1991) 監督 絵コンテ・演出 1話 4話 7話 10話 12話 元気爆発ガンバルガー(1992) 絵コンテ・演出 16話 21話 26話 ママは小学4年生(1992) 絵コンテ 9話 機動戦士Vガンダム(1993) 絵コンテ・演出 6話 演出 2話 11話 16話 22話 ワイルド7(OVA/1994) 監督・絵コンテ 鬼神童子ZENKI(1995) 絵コンテ・演出 49話 モジャ公(1995) 絵コンテ 33話 逮捕しちゃうぞ(1996) 絵コンテ・演出 5話 10話 18話 HARELUYA II BØY(1997) 監督 絵コンテ・演出 1話 25話 ヴァイスクロイツ(1998) 監督(1話-15話) 絵コンテ・演出 1話 演出 14話 コレクター・ユイ(1999) 絵コンテ・演出 21話 絵コンテ 10話 12話 17話 陽だまりの樹(2000) 絵コンテ・演出 4話 9話 演出 13話 19話 学園戦記ムリョウ(2001) 絵コンテ・演出 12話 演出 2話 7話 17話 22話 サイボーグ009(2001-2002) 演出 18話 29話 天地無用!GXP(2002) 絵コンテ・演出 10話 演出 3話 PIANO(2002) 演出 7話 ウルトラマニアック(2003) 絵コンテ 15話 20話 24話 妄想科学シリーズワンダバスタイル(2003) 絵コンテ 3話 8話 まぶらほ(2003) 絵コンテ 7話 13話 真・女神転生デビチル ライト ダーク絵コンテ 25話 ギルガメッシュ(2003) 絵コンテ 9話 シンデレラボーイ(2003) 演出 4話 宇宙交響詩メーテル 銀河鉄道999外伝(2004) 絵コンテ 6話 8話 10話 スクールランブル(2004) 絵コンテ 5話 神無月の巫女(2004) 演出 4話 サムライガン(2004) 絵コンテ 5話 ゾイドジェネシス(2005) 絵コンテ 15話 18話 28話 36話 42話 47話 モンキーターン(2005) 絵コンテ 13話 14話 19話 23話 ピーチガール(2005) 絵コンテ 6話 12話 18話 24話 新釈眞田十勇士(2005) 絵コンテ 11話 カペタ(2005) 絵コンテ 29話 テイルズ オブ ファンタジア THE ANIMATION(OVA/2005) 演出 2話 遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX(2004-2008) 絵コンテ 58話 71話 砂沙美☆魔法少女クラブシーズン2(2006) 絵コンテ・演出 2話 7話 はぴねす(2006) 絵コンテ 5話 11話 蒼天の拳(2006) 絵コンテ 18話 20話 22話 23話 モンキーターンV(2006) 絵コンテ 3話 9話 学園ヘヴン(2006) 絵コンテ 7話 12話 銀色のオリンシス(2006) 絵コンテ 9話 10話 僕等がいた(2006) 絵コンテ 13話 家庭教師ヒットマンREBORN!(2006) 絵コンテ 3話 D.Gray-man(2006-2008) 絵コンテ 20話 23話 29話 33話 38話 43話 45話 52話 60話 66話 68話 72話 78話 81話 84話 87話 90話 93話 96話 100話 この青空に約束を(2007) 絵コンテ 7話 ひだまりスケッチ×365(2008) 絵コンテ 4話 秘密 ~The Revelation~(2008) 絵コンテ 7話 遊☆戯☆王5D s(2009-2011) 絵コンテ 53話 65話 73話 81話 91話 94話 102話 105話 113話 117話 120話 126話 132話 139話 142話 146話 149話 ヤッターマン(2009) 絵コンテ 40話 46話 58話 遊☆戯☆王ZEXAL(2011) 絵コンテ 15話 21話 戦姫絶唱シンフォギア(2012) 演出 8話 人類は衰退しました(2012) 絵コンテ・演出 3話 武装神姫(2012) 演出 3話 ベイウィールズ(2012) 絵コンテ(話数不明) 幕末義人伝 浪漫(2013) 絵コンテ・演出 3話 演出 8話 ビーストサーガ(2013) 絵コンテ 3話 4話 9話 19話 20話 27話 28話 35話 36話 宇宙戦艦ヤマト2199(2013) 演出 11話 17話 22話 LINE TOWN(2013-2014) 絵コンテ 28話A 遊☆戯☆王ARC-V(2014-) 絵コンテ 3話 ガンダムビルドファイターズトライ(2014-2015) 絵コンテ 10話(酒井和男と共同) 17話(古田丈司と共同) 18話(井内秀治と共同) 21話(西澤晋と共同) 23話(加瀬充子と共同) 機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル(劇場/2015) 演出(板野一郎と共同) 戦姫絶唱シンフォギアGX(2015) 絵コンテ 8話 銀魂゜(2015-2016) 絵コンテ 293話 ルパン三世(2015-2016) 絵コンテ 5話 ナンバカ(2016) 絵コンテ 7話 ゴールデンカムイ(2018) 絵コンテ・演出 14話 22話 演出 7話
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嫉妬「緑色の目をした見えない怪物」 嫉妬「緑色の目をした見えない怪物」 スペル シンボル:赤 必要コスト<赤:2 無:1> このカードは、自分の「水橋 パルスィ」がいる場合、コストが[無:1]減り、閃光を得る。 相手のデッキの上のカード5枚を廃棄する。 「何もかもが・・・妬ましい。」 illus:柚木悠兎 コメント 水橋 パルスィの装填の効果でハンドに加える事が出来る赤のカード。 2/1のキャラを出しつつ赤のエネルギー要員が手に入ると考えるとなかなか強く感じる、不思議。 スロットが用意できればの話だが。 またエネルギーにせず使用する場合、相手のデッキを上から5枚廃棄する効果にもなる。 考え無しに使用した場合、1枚のハンドアドバンテージと赤にとって貴重な序盤の1ターンを費やした上に、相手に5枚もの墓地アドバンテージを進呈する見るに堪えない酷い効果。 ファッティが落ちればリアニメイトの弾が加わり、時期を過ぎた三月精やメタの外れたメタカード等が落ちれば相手のデッキの質が上昇し、有用カードが落ちたとしても、デッキの下に眠ってる確率と落ちる確率は変わらない。落ちた5枚はどうせボトムの5枚だったんだよ。 参考デモコン理論 中途半端に撃ってもまるで効果が無いカードの筆頭である。 撃つのであれば酔神「鬼縛りの術」嫉符「グリーンアイドモンスター」 等をフル投入し、それに特化したデッキでなければ。 関連 地殻の下の嫉妬心「水橋 パルスィ」 水橋 パルスィ